マイナンバーって何?なんで作ったの?

最終更新日時:2016年(平成28年)3月19日

2016年(平成28年)1月、様々な不安を含みながらマイナンバー制度の運用が開始されました。

このページではマイナンバーってそもそも何?なんでそんなものを今さら作ったの?といった基本から学んでいきたいと思います。

マイナンバーは日本に住民票を持つ全ての人に割り振られる12桁の数字です。

「行政の効率化」「公平・公正な社会の実現」「国民の利便性の向上」を目的として、「税」「社会保障」「災害対策」の3分野で利用が開始されました。

一度番号が割り振られると原則として一生涯変わることなく同じ番号を利用することになります。

私たちの生活には「番号」があふれている

今までマイナンバーなどなくとも生活出来ていたのに、なんでこんなものを今さら作ったのでしょうか?

その答えを知るには、まず私たちの周りにあふれている「番号」について考えてみる必要があります。

私たちは行政機関や地方公共団体から、その行政サービスを受けるための番号がサービスごとに割り振られ、その番号のもとに管理されているのです。

例えば、年金には基礎年金番号、パスポートには旅券番号、健康保険には健康保険被保険者番号、住民票には住民票コードなど多岐に渡っています。

そしてそれぞれ基礎年金番号は日本年金機構が、旅券番号は外務省が、健康保険被保険者番号は健康保険組合が、住民票コードは各市区町村が管理しています。

番号ごとに管轄が違うというのはあまりにも非効率であり、日本の縦割り行政の弊害に他ありません。

名寄せ作業は意外と大変

私たちが何か行政サービスを受ける際には、やれ住民票を持って来いだの、収入証明書を持って来いだのといった添付書類を要求されます。

そしてその添付書類の情報をもとにサービスを受ける条件を満たしているか精査するのですが、この時に添付書類の人物と、自分たちの保有している情報に記載されている人物が本当に同一人物かの確認をします。これがいわゆる「名寄せ」という処理になります。

名寄せは氏名、住所、生年月日、性別の基本4情報によって行われるのですが、基本4情報がなかなかにあやふやなもので名寄せの作業が煩雑になってしまっているのです。

氏名は結婚などで変更されてしまうことがあります。また日本には略字を使用するという風習があり、齋藤さんや渡邉さんなど戸籍上は難しい漢字を使っているけれど、普段は斉藤・渡辺と略字で通している方がいます。公的な書類では戸籍どおりの漢字を使うのが一般的ですが、案外略字でも通ってしまうことがあるのが実情です。この場合、名寄せの作業が一層困難になってしまいます。

住所は引越しで簡単に変わってしまいます。また、表記も複雑で例えば東京都千代田区1丁目1番地1号という住所は東京都千代田区1-1-1と表記することが可能です。日本人が見れば一目で同じ住所だと分かるのですが、コンピュータで処理する際は別物として扱われてしまいます(その場合システムを作った側の問題かもしれませんが)。他にも大字、字といった、場合によっては省略可能な住所表記まであります。

性別に関しても現在の法律だと、性同一性障害者などであれば変更が可能になっています。

このような事情から名寄せの作業が意外と大きな手間になってしまっているのです。

名寄せは大変

そこでこの名寄せ作業を簡略化するため、行政機関等が保有している個人情報に新しく、どの行政サービスでも共通して利用出来る番号として、マイナンバーを付け加えようというのです。

いわば縦割りの行政に、横から一本の串を刺してしまおうということです。


各行政機関がそれぞれ保有し、独自に管理している個人情報のやりとりをスムーズにするための社会基盤(インフラ)がマイナンバー制度なのです。

名寄せは大変